2010年09月09日 22:42
今年は果樹農家にとって厳しい夏となりました。
水稲の場合だと生育中の気温の合計「積算温度」が一定量に達すると
収穫となるのですが、リンゴには他に大切な条件があります。
それは「気温の低下」です。
リンゴの赤い色はポリフェノールの一種「アントシアニン」という成分で
気温が下がると赤く着色する性質があるそうです。
ところが猛暑と渇水で、特に「つがる」は着色が追い付かずに熟してしまい
売り物にならない物が多く出てしまいました。
日当たりの良いところは「日焼け」した果実も目立ちます。
追い打ちをかけるように8月28日のゲリラ豪雨で1分ほど雹が混じり
小さな打ち傷「打痕」が付いたり穴が開いたり。
ひどいものは親指の爪を刺したようなキズが付いてしまいました。
これから収穫の品種では被害は少なそうですが「つがる」と「さんさ」は
ダメージが大きいです。
心配した台風は雨だけで 乾いた樹には「命の水」となったらしく
元気を取り戻してリンゴも一回り大きくなった気がします。
次の収穫は「シナノドルチェ」と「千秋」 良いリンゴになりますように。